保証契約とは、保証契約の種類

保証契約とは

A銀行が自営業者Bに500万円融資する際に、知人Cが連帯保証人となるという事例で説明します。

保証契約とは、債権者Aと保証人C間の契約です。これを多くの人が債務者Bと保証人C間の契約であると勘違いしています。債務者と保証人の間にある契約はあくまでも保証委託契約です。普通、債務者BがCに対して、「迷惑を掛けないので保証人になってくれ」と頼みます。これが保証委託契約です。よってBC間にどのような約束、事情があろうが、債権者Aには関係ありません。何故なら、保証契約はAC間の契約だからです。よくBC間で、「迷惑は絶対掛けない」「すぐ完済する」などという調子の良い約束がされますが、これらの約束などは債権者には全く関係ない話ということになります。つまり、延滞などの事故が発生した場合は、債権者は直ちに保証人に全額請求します。そこで初めて、保証人の愚かさに保証人自身が気が付くことになります。

忘れてはならない大切はことは、「保証契約は、書面でしなければ、その効力を生じない」ということです。つまり、口約束の段階では保証契約は成立していないということです。保証書に署名する前に、債務者や債権者からの説明がおかしいと感じたら、その場では署名しないことです。

保証契約の種類

 連帯保証人

銀行や金融会社などが融資をする場合は、全てと言っていいほど連帯保証人になっています。単なる普通の保証人とするのは、親子間や友人間で貸すときぐらいでしょう。連帯保証人は、自分で借りたのと同じぐらいの思い責任を負います。よって、債権者にとっても有利です。

債権者から連帯保証人に請求があった際に、「先ず本人に請求してくれ」(催告の抗弁権)とか「本人は○○銀行に定期預金があるから、そちらを先に差押えをしてくれ」(検索の抗弁権)という抵抗が連帯保証人はできません。これらの抗弁権は単なる普通の保証人にだけに認められた権利です。

 特定保証

住宅ローンなど証書貸付で最初の貸付1回分についてのみ保証するものです。特定債務保証とも言います。債務者が借金を返済してしまえば、保証債務もなくなります。返済の途中で保証金額が増えるということはないので少しは安心です。ただ、貸付後まもなく債務者に延滞が発生すれば、貸付金額近くを保証することになります。

 根保証

一定の範囲に属する不特定の債務を限度なく保証するものです。その中でも、限度額があり金銭貸付などを個人で保証するものを、貸金等根保証契約と言います。貸金等根保証契約については民法465条の2以降で規定が設けられました。この契約は、極度額を定めなければ無効となります。

身元保証やアパート賃貸借契約の保証も広い意味での根保証に含まれます。

 身元保証

会社(使用者)などに雇用される人(被用者)が、会社に対して損害を与えた場合に、その損害を保証人が弁償しますという契約です。責任が無制限になりがちな身元保証人を保護する法律として、「身元保証に関する法律」が作られています。

建物賃貸借契約等の保証

アパート等を借りる際の保証人です。契約者(入居者等)に家賃の不払いが発生したり、火事などの事故を発生させた場合などに保証するものです。限度がないに等しい根保証契約の一種です。

 手形保証

手形に署名をして支払を保証するものです。特に、手形の振出人や裏書人の信用が低い場合に利用されます。